History of Speedloader
2008年5月15日掲載
サミュエル・コルトがリボルバーの試作を開始したのが1832年である。リボルビング・シリンダーを持つ銃はそれ以前からあり、コルト・リボルバーが世界最初のリボルバーでは無い。
ハンマーをコックすると、それに連動してシリンダーが1発分回転する。コルトが1835年に取得したパテントはこの部分だ。
リボルバーの真の発明者が誰かは判らない。いずれにしても、それ以前の銃はほとんどは単発であった。連発銃もあったが、それは銃身を何本も束ねた、いわゆる結束銃で、大きく重い為、実用性は低かった。
当時の銃は、銃身後部に火薬と弾丸をセットするものだった。だから連発にしようとすると必然的に銃身を何本も付けざるを得ない。
しかし、その弾薬と弾丸をセットする部分(チャンバー部)のみを残し、銃身と分離させるアイデアが生まれた。そうすれば重い銃身は1本で済む。チャンバー部と銃身の間にギャップがあり、そこから発射ガスが漏れる為、あまり高圧にはできないという問題はあったが、実用的な連発銃の開発に際しては、その欠点に目をつぶった。
束ねたチャンバー部はシリンダーと呼ばれ、この形式の銃は、束ねたチャンバーシリンダーを回転させることから、リボルバーと名付けられた。
単発と比べて、5〜6発の弾丸を連続的に発射できることは、大きな進歩だ。しかしその弾薬を撃ち尽くすと、再装填には時間が掛かった。しかし予備の再装填済みのシリンダーを持っていれば、それを交換することで、素早く再装填が完了した。
金属薬莢の発明は、予備シリンダーの必要性を大きく減少させた。コルト・シングルアクション・アーミーのようなソリッド・フレームだと排莢装填に時間が掛かったが、S&Wのようなトップブレーク・リボルバーは再装填が素早くできた。ソリッド・フレームでも再装填が素早くできるように、やがてスイングアウト・シリンダーが登場した。
しかし、19世紀末、セミオートマチック・ピストルが登場したことで、リボルバーは再装填に時間が掛かるという事実を多くの人々に再認識させることになった。
セミオートマチック・ピストルなら、マガジンを交換するだけで、弾薬を再装填できた。それに要する時間は、素早くおこなえば1秒から2秒でしかない。一方、スイングアウト式のリボルバーに再装填しようとすると、少なくとも5秒から6秒は掛かる。これはかなり素早くおこなった場合だ。あまり急ぐと、焦って弾薬を落したりする可能性も高い。
セミオートマチックの実用化と共に、20世紀前半にはヨーロッパのほとんどの国はリボルバーの開発をやめてしまった。しかし、リボルバーにも利点があった。初弾発射までの時間の短さ、作動の確実性、そして安全性などだ。その為、アメリカでは20世紀になっても、ずっとリボルバーが生き残った。
リボルバーの最大の欠点は、再装填に時間が掛かるという部分である。それを克服すれば、リボルバーはセミオートマチックに勝る実用性能があると、当時多くの人々が考えた。
1発づつ装填するから時間が掛かるのだ。これを一気に6発おこなえば良い。そう思った多くのインヴェンター達は、スピードローダーの開発に着手した。
Patent 1304 Ammunition Flask
サミュエル・コルトが1839年8月29日に “ファイア・アームズの改良と関連機材”として取得したものが、合衆国パテント1304である。
このパテントの中に、リボルバーへの弾丸と火薬の装填を容易にする器具Ammunition Flask(弾薬フラスコ)が記載されている。これはセミオートマチックが登場するずっと前の発明品であり、スピードローダーとは違う。しかし、この当時、すでに再装填時間短縮化の試みが成されていたことは、非常に興味深い。

Fig.1がその弾薬フラスコで、リボルバーの全てのチャンバーに火薬と弾丸を装填する為のものである。
Fig.1のAの部分が発射火薬、Bの部分に弾丸がセットされている。AとBはバイヨネット・ジョイントで繋がっている。
使用方法はFig.9に示した。Fig.9は、当時のパターソン・リボルバーのバレル部分を取り外し、弾薬フラスコで火薬を一気にシリンダーに入れようとしている状態を示している。
Fig.1のAの部分の左側の突起物がシリンダーに差し込まれる。Fig.1で示したA-1の部分に1発発射する為の火薬が入る。Fig.4, Fig.5は、Fig.1の先端部分を前方向から見たものだ。

Safariland Comp I
1980年代、シューティングマッチで多用されたモデル。この状態でシリンダーに差し込むだけで、ロックが外れ、カートリッジがシリンダーに流れ込む。後部のノブのサイズが大きくなったものはComp II, さらに大型になったものはComp IIIとよばれる。
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当時のパターソン・リボルバーは5連発であったので、5発分が同時にセットされるようになっている。
Fig 1、A-1部分内部は、5個のチャンバーがあり、そこに火薬を入れて内部の扉を閉じ、銃身を外したリボルバーのシリンダーを差し込んで、弾薬フラスコと銃を一緒に傾ける。銃を下側に向ければ、Fig.1のA-1部分内部にあった火薬は、リボルバーのシリンダーに一気に入る。弾薬フラスコの向きを変え、今度はB-1の部分をシリンダーに付ける。Fig 1,2のBの部分の内側はFig.3のようになっており、Fig.1,2の, B-1部分には、1発分の弾丸(当時は球弾だ)が入る。弾薬フラスコのBの部分をシリンダーに押し付けることで、パターソン・モデルの各シリンダーに1発づつ球弾がセットされる。
その後は,弾薬フラスコを外して、バレルを銃に戻し、銃身下部のローディング・レバーで弾丸をシリンダーに押し込む。発射に際しては、更にシリンダー後部のニップルをセットしなくてはならない。
瞬時に弾薬を装填できるわけではないが、1発づつ、火薬と銃弾をセットするより、だいぶ素早くセットできるはずだ。
しかし、リボルバー・メーカーとして再建されたコルト・パテント・アームズ社のウォーカー・モデル以降の製品には、この一括装填方式の弾薬フラスコが、セットされていない場合が多い。ウォーカー・モデル以降は、1発分の火薬を供給する一般的なフラスコが主流になったのだ。
パテント1304の弾薬フラスコは、かさばって使いにくかったのかもしれない。また当時は、素早く再装填する場合は、予め弾薬がセットされた予備のシリンダーを持っていて、シリンダーを交換して使用したようだ。そのほうが、圧倒的に早くに再装填ができる。そういったことも、このパテント1304の弾薬フラスコが普及しなかった要因の一つだろう。
パテント1304の弾薬フラスコは、コネチカット歴史博物館のコルト・ファイアアームズ部門の展示品にパターソン・リボルバーと共にみることができる。
Patent 201855 Charging Magazines for Revolvers
Rollin Whiteによる1878年3月26日のパテントだ。Rollin Whiteは、貫通シリンダーのパテント取得で有名だ。
このパテント201855が申請されたとき、既にメタリック・カートリッジが普及していた。キャップ&ボール・リボルバーと比べて、メタリック・カートリッジは再装填が容易で、そのスピードも大幅に改善している。
しかし、騎兵が軍用リボルバーを使う際、再装填に問題があった。揺れる馬上で、素早く弾薬を再装填することは難しい。まして戦闘中であれば尚更だ。地上であれば両手が使えるが、馬上で片方の手は手綱を握っており、これを離すと落馬の危険性もある。このRollin Whiteの発明は、片手でリボルバーの再装填を可能にしている。

Fig.4は、このチャージング・マガジンを使って再装填を行なっている状態を示している。ベルトに装着したチャージング・マガジンは通常レザー製のカバーで覆われている。弾丸を撃ち尽くしたトップ・ブレーク・リボルバーをテイクダウンし、エンプティケースをエジェクト、その状態から、銃のグリップを握って、このチャージング・マガジンにシリンダー部を押し込む。Fig.4はその状態を示した図だ。

Jet loader
Safariland Compと同様、これもシリンダーに差し込むだけで、ロックが解ける。強力なスプリングを持ち、弾けるようにカートリッジがシリンダーに入る。
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Fig.1はチャージング・マガジンにリボルバーのシリンダーが押し込まれようとしている状態の断面図である。そしてFig.2はチャージング・マガジンに弾薬が装填された状態だ。
判りにくいが、チャージング・マガジンが1発分の長さだけ圧縮されている。
このチャージング・マガジンは、リボルバーにシリンダーを何個も連結したような円筒形の筒であり、個々の弾薬はスプリングのテンションによるストッパーがあって勝手に抜け出てこないようになっている。
Fig.3はチャンバーに弾薬を送り込んだら、そのまま銃をスイングさせ、シリンダーを閉じて発射準備状態にしたものだ。
チャージング・マガジンのレザーカバーを外す時と、リボルバーをテイクダウンする時を除けば、理論上、片手で再装填が可能だ。
但し、揺れる馬上、アドレナリンが出まくった戦場で、このチャージング・マガジンを使ってうまく装填ができたかどうかはかなり疑問が残る。
このRollin Whiteのチャージング・マガジンは現物が見当たらないことから、机上の理論と実戦の状況の違いから、ほとんど普及することは無かっただろうと推測する。
Patent 223100 Cartridge-Holders
William H. Bellによる1879年のパテントだ。Fig.1を見て頂くと判る通り、今日のスピード・ローダーにかなり近いものだ。トップ・ブレークのリボルバー、もしくはブリーチ部分が開放される2発以上の装弾数を持つ銃に適用するものとして、このパテントは申請された。

Fig.2は、このカートリッジ・ホルダーが弾薬のリムをホールドしていない状態を示している。Fig.3はその断面図だ。小さな画像になってしまい見えにくくなっているが、リムの外側を保持していない状態が描かれている。Fig.4とFig.5は、カートリッジホルダーが回転し、リムを掴んだ状態を示している。
Fig.7はカートリッジ・ホルダーから弾薬を取り外した状態の図だ。グルーヴとチャンネルが、弾薬のリム部を掴む構造がお判り頂けるだろうか?
Fig.9は、このカートリッジ・ホルダーに弾薬をセットする為の冶具だ。リボルバーのシリンダーと良く似た円筒形の器具に弾薬をセットする。これがリボルバーのシリンダーと異なるのは、貫通しておらず、弾薬はリムの部分を浮かしてとまる。カートリッジホルダーをそれにセットし、カートリッジホルダー本体を左方向に回転させれば、弾薬はカートリッジ・ホルダーに保持される。この状態で、弾薬がぐらつかないように、カートリッジ・ホルダー内には、スプリング、またはラバーがセットされている。
あとは、Fig.1のように装填し、カートリッジホルダーを右回りで回転させれば、複数の弾薬はリボルバーのシリンダーにセットされる。
欠点があるとすれば、専用の冶具を使わないと、弾薬をこのカートリッジ・ホルダーにセットできないことだろう。しかし、あまり普及しなかった。何らかの不具合があったのかもしれない。
Patent 239676 Cartridge Holder
G.W. Schofieldが1881年に取得したパテントは、現代のスピード・ローダーに近い形状となっている。

Fig.1がその全体形状だが、弾薬の形に合わせて波打った外形を持っている。中心部にあるBがコンプレッサーで、シリンダーにこのカートリッジ・ホルダーを差し込むとこのコンプレッサーが押される。するとAのスプリング・ホルダーが縮められ、弾薬のリムの部分が外れ、弾薬はシリンダーの中に納まる。
Fig.8はエキスパンダーで、弾薬が外れた後、スプリング・ホルダーを元の位置に戻す役目を持つ。
弾薬をこのカートリッジ・ホルダーにセットする際、弾薬の底部を上にして、シリンダーの形に合わせた型に並べないとやりにくいという問題がある。
これを開発したのは、アメリカ第10騎兵隊のジョージ・W・スコーフィールド少佐である。S&W No.3リボルバーのバレルラッチとエキストラクターの改良アイデアを出したので有名だ。
Patent 306276 Improved Charger
John Henry Munchが1884年に取得したパテントである。弾薬を束ねた帯のようなチャージャーだ。

弾薬をセットした状態がFig.1である。それを上から見た図がFig.5だ。帯状のものが弾薬を束ねている。その中心部分にあるセンターピースを単独で描いたものがFig.3で、これはFig.1,2,5,6でBと記されている部分である。束ねた弾薬の中心部分になる。
弾薬なしの状態は、Fig.2, Fig.6で示した。弾薬が抜けると、束ねる帯状のパーツと、センターピースは分離するので、実際はこの状態を維持できない。
Fig.3には描かれていないが、センターピースの底部は、実際にはFig.6のCで示した縁があり、帯状のパーツにも、Cの縁の部分がある。
帯状のパーツを束ねるのは、Fig.4にあるclasp(留め金) Aである。
トップブレークのリボルバーを折り、シリンダーを露出させ、このチャージャーで弾薬の先端部分をシリンダーに差し込む。帯状の部分をバインドするパーツAは、トップブレーク・リボルバーのレシーバートップにぶつかる。その状態を示したのが、Fig.7だ。
なんともデフォルメしたリボルバーだが、J.H. Munch氏は、あまり絵心は無かったようだ。
今度はセンターピースBの底部を押していくと、帯状のパーツが広がり、弾薬はシリンダーの中に納まっていく。
これは上手く機能するのか、いささか疑問が残る。おそらくダメだったと思うのだが・・・・
Patent 331891, 394373, 394374 Cartridge Pack
John C. Keltonの取得したCartridge Packのパテントが3つある。

1885年の331891はちょっと奇妙なものだ。Fig.1はこの、カートリッジパックに弾薬をセットしてある状態を示す。Fig.2は、これを使ってリボルバーのシリンダーに弾薬を装填しようとしている状態を示したものだ。このパテントには、この2つの図面しかない。
Fig.1で弾薬の中心にあるパーツはスピンドルと呼ばれている。スピンドルは前後2つに分離する。後ろ側にのスピンドルの一部から、ワイヤーが出て、それが弾薬のリムの部分に2〜3重に巻かれている。弾薬が、スピンドルにセットされているのは、このワイヤーがあるからだ。
このカートリッジ・パックに弾薬をセットして持ち運ぶ際には、通常、紙などで包むように設計者は要求している。それはこの発明を実際に作ってみると、弾薬がバラバラになってしまい易いからだろう。
使用する際には、紙包みから取り出し、スピンドルの先端にあるループ状の小さなヒモを引っ張り、スピンドルの前端部を外す。そしてリボルバーのシリンダーに弾薬を入れる。しかし、スピンドルの後側は残っているので、弾薬は全部入るわけではない。しかし、この状態で更に弾薬を入れようとすると、ワイヤーの留め金が外れて、スピンドル後部と弾薬が分離し、弾薬がシリンダーに入るという。
想像するに、このカートリッジパックは、どうも上手く機能しそうにない。
3年後の1888年、John C. Keltonは2つのパテントを申請した。いすれも、この331891の改良を目指したものだ。

先に取得したパテントが394373である。Fig.3はこのカートリッジ・パックを携帯するケースである。前の331891では、紙などに包めといっていたが、今回は専用ケースを提示してきた。Fig.4はそのケースから取り出した状態を示している。中心にあったスピンドルは前端が既に無い。ケースから出したときに、スピンドルの前端はケースに残る構造だ。今度はヒモを引っ張る必要はなく、少し洗練されたといえる。
Fig.5はシリンダーに弾薬が入っていくところだ。331891の時のワイヤーより、しっかりした輪(B)で弾薬が束ねられているように見える。しかし、開発者は、この輪をfrangible encircling bandと呼んでいる。そしてstrong paperなどで作ると言っている。それがFig.6だ。紙で作る理由は簡単だ。Fig.5より、更に押し込んだとき、この輪が外れなければならない。そうすれば、弾薬がシリンダーに入っていくからだ。この輪が紙なら破れて外れるだろう。Fig.7は、スピンドルの後ろ側の形状図だ。これを中心に弾薬を撒き付けて紙製のバンドで弾薬を束ねるわけだ。

次のパテント394374は、394373と同じ日、1888年12月11日に取得された。番号も連番だ。これも3年前の331891の改良だ。Fig.8で見られる通り、違いはワイヤーで弾薬を束ねていた部分を改め、多少、幅のある金属製の帯Cで弾薬を留めてるところにある。留め金(D)もあり、こちらの方がしっかりしている。Fig.10とFig.11は、その金属製の帯C)を示したものだ。
弾薬をシリンダーに装填しようとすると、この金属製の帯は外れるわけだ。
実際のところ、どれも、上手く機能しなかったのではないだろうか。
Patent 402424 Cartridge Feed Pack
Carl J. Ehbetsが1889年に取得したパテントだ。

Fig.1は弾薬をセットした状態を示している。Fig.2は弾薬が無い状態で前方から見た状態で、現在のスピードローダーに雰囲気はかなり近い。
Fig.3は後方から見たものだが、点線は弾薬のリム部、ケースヘッドの位置を示している。実際には、後方からケースヘッドは見えない。
Fig.4は弾薬をセットした状態の断面図だ。弾薬が斜めに中心部に集まっている。中心部にあるプラグAの形状、外周リングの内側の形状が、弾薬を斜めにしている。内側に設けられた溝に弾薬のリムが入って微妙なバランスを保っている。
これをリボルバーのシリンダーにセットする。弾薬の先端部が中心に集まっているので、ちょっとやり難いだろう。しかし、弾頭部の形状から、入らないことは無い。しかし、先端部が入るだけで、プラグがエキストラクターやラチェットにあたり、それ以上は入らない。その状態を示したのが、Fig.5だ。しかし、フィードパックの外周リングはプラグと分離する構造だ。外周部のみを押し下げていくと、プラグAが浮き上がり、斜めになっていた弾薬のリムが溝から外れ、弾薬が真っ直ぐになって、シリンダー内部に納まる。
目指すところは良く判るが、機能的には使いやすかったかどうか疑問は残る。
Patent 684752 Loading Pack
Julius D. GarfieldとHenry W. Larssonの共同出願によるloading packのパテントが20世紀の最初の年、1901年に取得された。
環状のプレートAで、リムの部分を掴む構造となっており、一種のフルムーンクリップである。

形状はFig.1に示されている。金属製の環状の部品だ。半円形の部分に、6発の弾薬をセットする。図では一箇所、切れている部分があるが、実際にはこの切れ目は無い。
RIMZ Speedloader
弾力のあるプラスチック製のフルムーンクリップ。セミオートマチック用のリムレスケースを使うリボルバー専用
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弾薬のリム部をはめ込む形だということがわかるが、これだけで弾薬がセットされるわけではない。巧みな設計にし、かつ各半円のパーツにスプリング性を持たせれば可能だと思われるが、設計者はそこまでは期待しなかった。弾薬のリムとloading packの接触面形状はFig.2で示している。
この環状のプレートAに弾薬をセットしても外れてしまった設計者は、6発の弾薬の中心部にFig.3のパーツBを組み込んだ。これにスプリング性を持たせ、6発を中心から放射状に広げる形で、環状の部品に食い込むことにした。
後方から見るとFig.4になる。これをリボルバーにセットするときの図が、Fig.5だ。別にグリップを上にしたこの形で装填しなくても良いだろうが、設計者はこのようにする方法でパテント図にまとめた。
しかし、中心部にBがあると、エキストラクターやラチェットにあたり、入らないが、Bは弾薬をセットする際に後ろにずれて外れるようになっている。しかし環状のプレートはそのままの状態で、弾薬のリム部に付いたまま、シリンダー部に残る。
ローディング後を示した図が、Fig.6だ。シリンダーとリコイルプレートの間に、このローディング・パックAがある(見えないが)。
この環状のローディング・パックは弾薬のリムと同じ厚さで作られている。これがリムより厚いと通常のリボルバーに使用した場合、シリンダーが閉じなくなったり、シリンダーが回らなくなる。
もちろん、このローディング・パック使用を前提として設計したリボルバーがあれば、この問題はない。
但し、カウンターボアードになっているシリンダーの場合、この環状のローディング・パックが邪魔になっただろう。
発射後、ブランクケースを排出する際には、環状のローディング・パックも一緒に排出される。たぶんその際には、ブランクケースと環状のプレートは分離するだろう。
Fig.7は、このローディングパックの改良型である。Fig.3で示した中心部のパーツBを省略することにしたものだ。
これも1箇所が切れているが、実際にはこのようになってはいない。6箇所の弾薬が収まる部分が円形に切りかかれている。それの直径は、わずかに弾薬のリムより極わずか大きい。当然、弾薬をセットしようとしても抜けてしまう。Fig.8は、プレートと弾薬のリムの間に隙間があることを示した図だ。
ではどうやって、環状プレートと弾薬を固定するのか。Cの部分は打痕である。ここに打撃を与えると、薄い金属である環状プレートは少しつぶれ、穴はいびつになって弾薬のリムに食い込んでいく。こうして環状プレートと弾薬を一体化させようというわけだ。
ちょっと乱暴な発想だが、どうせ使い捨てのローディング・パックだ。軟鉄で作れば、これも不可能ではないだろう。
Patent 1202342 Cartridge Pack
1916年、当時、S&W社の社長であったJoseph H. Wessonが取得したパテントがCartridge Packである。これもフルムーンクリップ形式だ。

形状はFig.1とFig.2に示されている。シートメタルをこの形に打ち抜く。Aの部分に弾薬がセットする。6発セットした状態を、側面から描いたものが、Fig.3である。
これらの図を見ても判るように、カートリッジ・パックはセミオートマチック用のリムレス・カートリッジを使用するものだ。図は45ACP弾を想定して描いている。リムの部分を見れば、これがセミオートマチック用弾薬であることは判る。しかし、Fig.4には意外なものがリム部に描かれている。
6発の弾薬をこのカートリッジ・パックにセットした後、弾薬が外れてしまわないようにリムの部分を束ねるように巻いているものが描かれている。
これは非常に細いスパイラル状のバネである。それを単独で描いたのがFig.5だ。イメージとしては、輪ゴムで束ねるようなものだ。
Bianchi Speed Strip
携帯性を重視し、薄くする事にこだわったスピードローダー。内部にスプリングワイヤーを仕込み、強度を持たせた塩化ビニール製。シリンダーには2発づつ差込み、捻るようにしてカートリッジを取り外す。これを3回繰り返す。装填スピードは遅くなるが、バラのカートリッジを装填するより早い。
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1916年、アメリカも第一次世界大戦に参戦する可能性が高まっていた。参戦を想定して、シミュレーションを行なった結果、アメリカ軍は小火器が不足していることが判明した。当時、アメリカ軍の制式軍用拳銃は、コルトM1911であったが、この不足を補う為に、45口径リボルバーの採用を検討した。しかし、弾薬は45ACPで共通化を図りたい。リムレスのセミオートマチック用弾薬をリボルバーにそのまま用いた場合、シリンダー内での弾薬の保持に問題があり、不発が発生しやすくなったり、発射後の排莢が困難であるという問題があった。その解決策を見つけ出したのがS&Wの技術者達であった。
このパテント1202342は、その過程で生み出された解決策の一つであったと思う。
1917年4月2日、第一次大戦にアメリカは参戦した。その直後、S&Wリボルバー・カリバー.45 M1917と、Coltリボルバー・カリバー.45 M1917が、制式採用が決まった、そのときは、45ACP弾を使用するハーフムーン・クリップが採用されていた。
ハーフムーンクリップは、パテント1202342のカートリッジ・パックと違い、細いスプリングでカートリッジを押さえることは必要ない。3発の45ACP弾をセットすれば、3発がそれぞれ干渉し、セットした弾薬が外れてどこかにいってしまう事はない。
第一次世界大戦が予想以上に早く集結した為、S&WはM1917リボルバーを民間向けに販売した。しかし、ハーフムーンクリップの市場供給が安定していなかったこともあって、市場での評判はいまひとつであった。そこで45ACP弾をリムドケースとした45Auto Rim弾を製造、このM1917用として販売した。
ハーフムーン・クリップやフルムーンクリップを使用すると、リボルバーの装填速度はかなり早くなる。しかし、この手法はその後、多くのリボルバーに普及していくことは無かった。当時はリボルバーの再装填に時間が掛かるという問題は、あまり重視されていなかったのかもしれない。
Patent 1971526 Cartridge Clip
1931年、Herman H. kempfが取得したパテントである。
2つの半円形リーフに3づつ弾薬がセットされ、それがヒンジで繋がれて円形になっている。これにリング状の取っ手の付いたヨークにセットされている。

通常、半円形のリーフ部分は、スプリングのテンションで、円形を保っているが、携帯時には、弾薬の底部を合わせるように半円形に折り曲げ、シース(鞘:ポーチというべきか?)に入れておく。これは携帯性を高める為だ。
リーフはダイキャストで、ヨークはシートメタルのスタンプメイドだ。
Fig.1は通常の開いた状態だ。Fig.2は側面から見た状態を示している。Fig.3は弾薬をセットして折りたたんだ状態を示している。弾薬のイラストは薬莢の途中が窪んだ妙な形状だ。こんな不思議な形状の薬莢など無い。
Maxfire Speedloader
Michael Leardが2000年に取得したパテントの製品で、1971526と同様に、3つの段差を設け、下にずらすようにして装填する。ゴム製。
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Fig.4, Fig.5は弾薬のリム部を保持する金具部分のアップだ。この図だけでは判りににくいが、Fig.1, 2,3と組み合わせてみれば判るだろう。半円U字型で自らスプリング性のある金具にリムドケースをはめ込むわけだ。このU字型の金具が緩いと弾薬が外れてしまう可能性があるので、ある程度、強くリムを押さえているはずだ。
Fig.6はこのカートリッジ・クリップを使ってリボルバーに装填する状態を示している。スイングアウトして、エンプティケースを排出した後、カートリッジ・クリップをシースから抜き出す。リング状の取っ手に人差し指(この図では左手の人差し指)を突っ込んで取り出すと使い易いと設計者が思ったに違いない。
シースから取り出すと、2枚のリーフはスプリングのテンションで開いて円形になる。そしてシリンダーに6発同時に弾薬を差込んだら、カートリッジクリップを下側に引っ張る。そのために、リング状の取っ手を付けたのだろう。引っ張り易いからだ。するとU字型の金具で押さえられていた弾薬は外れて、シリンダーに収まる。
6発が同一平面上にあると外れないので、3段の段差が設けられている。
Fig.7とFig.8は、折り畳み方を変えたものだ。半円のリーフは同じだが、弾薬の底部を合わせて畳むのではなく、円形を水平方向に2分割している。Fig.8はそのヒンジ部分だ。どっちにしても厚さはシリンダーの半分となる。
Patent 2896353 Resilient reloading clip
1959年、J.M. Huntが取得したパテントで、これはある程度、普及した。
これまで紹介したローディング用品は、そのほとんどが機械的な部分を持っていた。しかし、このHuntの製品は、メカ的な部分はなく、完全にシリコンゴムで作られている。Resilientとは、弾力がある、と言う意味だ。だから安価であり、落としても壊れない。

Fig.1は弾薬をセットしたリローディング・クリップの状態だ。Fig.2は弾薬をセットする底部を示している。6発の弾薬がセットできるように、6つのリセスがあり、それは溝ですべて繋がっている。この部分もシリコンゴムでできている。
Fig.3は、側面の断面図だ。
Fig.5はこのリローディング・クリップを使って弾薬をロードする際の使い方を描いている。Fig.3と同じように断面図として描かれ、人差し指と親指でリローディング・クリップの端を摘まんでいる。そしてシリンダーに6発の弾薬を差し込んだら、リローディング・クリップを引き剥がす,あるいは剥くようにする。シリコンゴムで作られているので、そうすると弾薬をくわえ込んでいるリセスが広がり、リムが外れる。Fig.2で見た底部の構造から、リセスの部分が押し広げられるようになっていることが判るだろう。リセスの外側と内側は別の動きになるので、弾薬のリムの部分が外れるわけだ。
J.M.Huntはこのリローディング・クリップを携帯する際に、専用のケース(canister)に入れることを推奨している。Fig.4がその断面図だ。ベルトに引っ掛けられるようになった円筒形の筒で、これに弾薬をセットしたリローディング・クリップを入れる。ケースの底はスポンジが敷いてあり、弾薬をソフトに押さえる。Huntはこのリローディング・クリップをラフに扱うと、簡単に弾薬が外れてしまうことを懸念して、この専用ケースを開発したらしい。
また素早く装填するには、このリローディング・クリップを掴む際に、指の位置を正確に持って行くことを重視した。弾薬をシリンダーに入れたら、すぐにリローディング・クリップを引き剥がそうとするわけで、それには指の位置が重要だ。正しい指の位置でないと、弾薬をシリンダーに装填するスピードが落ちる。
このパテントを使って製造したのは、カリフォルニアのポリス用品メーカー、Kel-Lite Industriesで、このローダーの商品名はKel-Lite reloaderであった。Kel-Liteを起こしたDonald Kellerは、ポリス用の頑丈なフラッシュライトを作った。これを改良したのが、後のMagliteである。
1970年代、日本のMGCがこれをモデルガン用にスピードローダーとして販売した。当時の価格は確か¥500-だったと思う。商品はMGC製品を海外で販売したRMIの札が付いており、海外でも販売した可能性がある。
Patent 3197907 Cartridge Clip
1965年、Ole N. Olsonが取得したパテントだ。

Fig.1はリボルバーにこのカートリッジ・クリップで弾薬を装填する状態のイラストだ。S&Wのダブルアクション・リボルバーが描かれている。
Fig.2は断面図だ。1発だけ弾薬がセットされた状態で描かれている。円筒形のカートリッジクリップに、弾薬をセットし、リムドケースの弾薬は、内部にセットされた星型のワッシャーでリムの部分を保持されている。
上部に飛び出したプランジャーを押すと、この星型のワッシャーが回転し、セットされた弾薬の保持ができなくなって、弾薬はシリンダー内に入って行くわけだ。プランジャーはカートリッジ・クリップの内部にあるスプリングのテンションが掛かっており、押すのを止めれば、元に戻る。
Fig.3は、上部のカバーを取り外した状態を示し、Fig.4はローディング・クリップの斜めから見た図だ。ちょっと複雑な形状である。Fig.5は前端部から見た図だ。この状態で、星型のワッシャーの形が見られる。この状態はプランジャーが押されたときのものだ。
このカートリッジ・クリップは、弾薬をセットしてリボルバーのシリンダーに差込み、プランジャーを押し込めば、弾薬を一気に装填ができる。ここまで来ると、スピードローダーもかなり完成域に近づいたと感じられるだろう。
Patent 3541716 Rapid Revolver Loader
J.D.Fordhamはこのパテントを1969年に取得した。これはO-リングで弾薬を保持するものだ。
これは改良型が量産され、1970年代、かなり普及した。

Fig.1は、このRapid Revolver Loaderを使用する状態を示した図だ。コルトのスナッブノーズリボルバーが描かれている。
Fig.2は、側面断面図だ。判りにくいが、図にある“a”の部分で、このRapid Revolver Loaderの円筒形ボティは分離する。そして“A”の部分を上から押すことができるようになっている。内蔵スプリングで“A”の部分は常に押し上げられている。そしてこの部分は、Rapid Revolver Loaderの円筒形ボティとは分離している。
Fig.3は後方から見た図だが、構造を示して一部が透視図となっている。内側にある円が“A”の部分だ。外周はRapid Revolver Loaderの円筒形ボディである。“A”が6発の弾薬のケースヘッドに掛かっていることが判る、。
Fig.4は、逆に前方から見た図だ。6発を装填している状態を示しているが、これも一部が透視図になっている。
6発セットされた弾薬の外側部分リムの一部に何かが掛かっているのが見て判るだろう。
Fig.5の図のは、“a”の部分で横に切った断面を示している。このRapid Revolver Loaderがいかにして、リボルバーの弾薬を保持するかを示している。この外周部はOリングなのだ。
このRapid Revolver Loaderに弾薬をセットするのは、1発づつケースヘッドを下にして前から押し込めば良い。Oリングはバイトンなので、力が加われば伸びる。リムの部分が当たれば、伸びるし、リムが通過すればまた元に戻る。こうしてリムの外周の一部〔全体の1/4程度〕に引っ掛かり、弾薬を保持するわけだ。
これを使ってリボルバーに弾薬を装填する場合、スイングアウトしたシリンダーに、このRapid Revolver Loaderを差し込む。Fig.1の状態だ。6発の弾薬は先端部分がシリンダーに入る。そして“A”の部分を指や手のひら等で押し込む。すると弾薬はRapid Revolver Loaderの中で前に押される。前に押されれば、Oリングが広がり、リムを通過させる。各弾薬は自重でシリンダーの中に落ち込みセットさせるというわけだ。
これを量産したのは、フロリダのDade Screw Machine Products社だ。商品名はDade Rapid Reloaderである。量産品の現物を見たことは無いが、Oリングの部分は輪の状態になったコイルスプリングになっていたようだ。
1973年の映画“Magnum Force(邦題:ダーティハリー2)”で、このDade Rapid Reloaderが何度も登場する。リボルバーのスピードローダーが映画に登場したのは、この作品が最初ではないだろうか。犯罪が過激さを増し、6発では凶悪犯罪者を無力化することが難しくなった時代が、まさにこの1970年代であった。
Patent 3722125 Fast Loading Cartridge Holder
Robert D. Switzerが1973年に取得したパテントである。

Fig.1は弾薬をセットした状態を示す。円筒形のボディとその上にknurled Knob(ギザギザのついたノブ)がある。Fig.2は上部から見た図だ。6発セットした弾薬が見え、その中央部がノブだ。Fig.3はFig.1の断面図で、弾薬のリムを押さえている部分が見える。つまみのようなノブは途中で狭くなっている部分Aがあり、そこに弾薬のリムをセットする。
ノブの形状を示す図は次のFig.4にある。中央の6角形の部分が、中央のノブの一部だ。ノブは円筒形ではなく、内部は六角形になっている。
6角形の部分が弾薬のリム部を押さえていることが判る。このノブを回転させると、6角形も回転し、弾薬のリム部から外れ、弾薬は抜け落ちることができる。ノブは勝手に回転しないように、スプリングとディテントボールでロックが掛かってる。Fig.5がその部分だ。ノブの中心部に位置するシャフトを拡大したもので、横から見た図だ。Fig.6はCartridge Holderを下から見た図で、Bがそのディテントボールのロック部分だ。
リボルバーのシリンダーをスイングアウトさせ、このFast Loading Cartridge Holderにセットされた弾薬を差込み、シリンダーを指で押さえながら、ノブを回転させる。すると弾薬がシリンダーの中に入っていくわけだ。極めてシンプルでありながら、弾薬の保持もしっかりとしている。
Patent 4202124 Cartridge Loader
数多くのスピードローダーを時代の流れと共に見てきたが、取りあえずこれを紹介することで、最後にしよう。このパテント4202124は現役の製品だ。HKS製スピードローダーは、このパテントを用いた製品だ。HKS製スピードローダーには、このパテントナンバーが記されている。
このCartridge Loaderのパテントは3722125と同じ、Robert D. Switzerが7年後の1980年に取得したもので、3722125を改良したものだ。

Fig.1は弾薬をセットした状態の側面図である。前作より、ノブが大きくなっていることが判る。Fig.2は上から見た状態だ。セットした弾薬のケースヘッドの部分を半分程度カバーするようになっている。
Fig.3は断面図だ。弾薬が斜めになっているように描かれているが、これはその程度の余裕を持って製造されていることを示している。ノブと連動するAの部分が弾薬のリム部に引っ掛かり、弾薬が抜け落ちない。
その部分を明確に示す図がFig.4だ。Fig.3をラインaの部分でカットした状態を示す断面図だ。中央に星型のパーツが見える。ここがAだ。
前作3722125では六角形だったが、これは星型になっている。この星の先端部分が弾薬のリムに当たって保持している。ノブを回転させると、星型が弾薬のリムの部分から外れ、弾薬がシリンダーの中に入っていく。前作と比べ、弾薬が引っ掛からないように改良された。
Fig.5はノブの動きを確実に止めるためのディテントボールとスプリングが描かれている。これがあるため、しっかりとノブの動きにロックが掛かる。3722125と基本的には同じ構造だが、4202124の方がディテントボールが大きい。
リボルバーに弾薬を装填する方法も3722125と、ほとんど変わらない。スイングアウトしたシリンダーに差込み、シリンダーを押さえながら、ノブを右に回転させるわけだ。
弾薬のセットは、ノブを右に回しておき、Cartridge Loaderを上に向けておいて弾薬を円筒形ボディに差し込み、ノブを逆方向に回すだけだ。セットされた弾薬はしっかりと保持される。
このパテントを使って製品を作ったHKSは、現在も同じデザインのスピードローダーを製造している。
現在、他の形式のスピードローダーが何種類か市場に出ている。その中でHKS製が一番、普及しているようだ。弾薬の保持の確実性、弾薬のセットし易さ、使いやすさ、価格、といった部分で、もっとも優れているのだろう。再装填のスピードでは、サファリランド コンプやジェットローダーの方が断然早い。
リボルバーは、1980年代までアメリカ警察機関の主力サイドアームであった。しかし、容疑者、テロリストの武装強化が進み、6連発リボルバーではとても対抗できない状況が多発した。スピードローダーを使用しても、再装填されるのは6発だけだ。
セミオートマチックなら7発から18発を装填、マガジンを交換するだけで、同じ数の弾薬を再装填できる。その時間は、わずかに1秒。この差は大きい。警察組織は次々、セミオートマチック・ピストルの採用に踏み切った。
結果として90年代半ばには、アメリカの法執行機関の第一線から、リボルバーは消えた。スピードローダーの公用としての役割も同時に終わった。
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Satoshi Maoka May.15, 2008
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