Short Tips Sep.2009-Dec.2009
Arms Magazine 2010年2月号 ZB26 Dec.26, 2009
0.1%の憂鬱 Dec.20,2009
Arms Magazine 2010年1月号 Johnson Rifle M1941 Nov.27, 2009
FN Five-seveN USG Nov.18, 2009
Arms Magazine 2009年12月号 Yugoslav M49/57& M56 Oct.27,2009
Fun Shooting Vol.10 Surgeon Rifle & Hunting Air Rifles Oct.22, 2009
Benelli ARGO Technogel Tall Comb & Rod Guide Oct.18, 2009
Arms Magazine 2009年11月号 Vz.61 Skorpion Sep.26, 2009
9月19日、秋葉原中央通り Sep.21, 2009
間違って買ったGun Digest Sep.5, 2009
Arms Magazine 2010年2月号 ZB26 Dec.26, 2009
無可動実銃に見る20世紀の小火器も今回で12回目です。今までは、サブマシンガン、アサルトライフル、ミリタリーライフルだけを紹介してきましたが、今回初めて、ライトマシンガンを採り上げました。
ライトマシンガンを扱うに当たり、何を記事とすべきか考えた結果、かつて高く評価されたZbrojovka Brno Vz26を選択しました。のちにBRENにつながるこのチェコスロバキアの名機は、今日では博物館でしか見ることはないものでしょう。有名な銃であるにも関わらず、雑誌ではほとんど取り上げられることがありません。
ですから、このチェコスロバキアのライトマシンガンがどのようなものなのか、正確な知識を持っている人はあまり多くないと思います。
オーストリア=ハンガリー帝国から独立して、わずか数年しか経過していないとき、実績の無い新興のプラガ・ゾブロヨフカがこの優れたライトマシンガンを開発できたという事実は、驚くべきことです。にもかかわらず、会社を維持していくことができず、ゾブロヨフカ・ブルーノが量産をおこない、ブルーノの名が世界中に知れ渡りました。
戦後、共産化したチェコスロバキアは、共産圏では極めて珍しく、西側マーケットに向けて自国の銃を売って外貨を稼ぎました。その際、輸出公社はチェコスロバキア製の銃すべてにBRNOの名を冠しました。ZB26が優秀で、ブルーノとして、あまりにも有名であった為、BRNOの名を冠することが、営業的に有効であると判断した為です。ですからチェスカ・ゾブロヨフカのCZ75も、一時BRNO Vz75として西側に販売されました。
ZB26は優秀であったにも関わらず、第一線で活躍した時代はあまり長くありません。今回は、そんなZB26について、詳しく紹介しています。
Arms Magazine 2010年2月号は、12月26日発売です。
0.1%の憂鬱 Dec.20, 2009
時事通信社の12月の調査によると、鳩山政権の支持率は、遂に50%を割った。普天間基地移転問題の決着先送りと、国会議員134名を含む630名による小沢大訪中団による朝貢外交が支持率低下の引き金になったと思われる。
見当違いの外交、為替政策の失敗による株価の低迷、そして閣内不一致、成長戦略欠如、・・と発足以来、迷走を続けている。首相自身の場当たり的発言、故人献金疑惑、さらには脱税疑惑など、これだけ悪条件が重なれば、支持率は今の半分程度に落ち込んでしまっても、本来不思議ではない。
それでも国民の半数程度が依然として支持を続けているのは、新たな政権が日本を変えていくという期待感と、11月におこなわれた行政刷新会議による事業仕分けに対する評価が高かったためだと思われる。
無駄をあぶりだす事業仕分けは、確かに評価すべき部分がある。これを密室でおこなわず、完全公開、ネット中継までおこない、衆人環視?の元、実施するということは、政権交代が無かったなら、あり得なかったことだろう。
数々の無駄な事業に、税金が投入されていたことが明らかになり、役人たちを追及する仕分け人達の活躍が毎日、報道された。この事業仕分けに対する国民の支持は高いが、様々な形で報道されているように、その手法は必ずしも適切ではなかった。
物事を、第三者的視点から適切に判断することは、極めて難しい。そこには予備知識が与えられているといっても、それが全てではない。
仕分け人達は純粋な気持ちで無駄を排除するつもりであったか、マニュフェストをとにかく実行する予算確保の為であったか、国民の目を意識して正義の味方を演じていたのか、あるいは財務省の役人(官僚)の描いたシナリオに沿って踊らされていたのかどうかは判らない。
その結果、成果を出したものの、一方で次世代スーパーコンピュータ開発予算の凍結(その後、復活したが)、GXロケットのエンジン開発予算計上の見送り(計画中止)、スポーツ関連予算の大幅縮小、漢方薬を保険適用除外、NICU(新生児集中治療室)への支援を含む救急・周産期対策の補助金削減・・・等を打ち出し、それに対して、数々の批判が飛び出している。
あれは、ある意味、弁護士のいない公開裁判であった。一方的に否定され、それに素早く反論できなければ、有罪というわけだ。
そもそも、事業仕分けの俎上に乗せられた段階で、公平な視点での評価は期待できない。
鳩山総理は、事業仕分けスタートの段階で、仕分け人達に“必殺仕分け人というつもりでやって欲しい”と述べた。
“必殺”ということは、“必ず殺す”わけだ。はじめから予算を取り上げることを前提にしていることは、この言葉でも明らかであり、“殺すかどうかの判断をする”のではなく、“殺せ”といっているのと等しい。そうでなければ必殺などという、穏やかでない言葉は出てくるはずが無い。
昔、“こんなものいらない”という番組があった。世の無駄と思われるものを俎上に挙げ、それに対する肯定論もとりあえず紹介するものの、結論は初めから、これは無駄である、となることは決まっていた。なにしろ、タイトルが、“こんなものいらない”である。製作側の意図する方向に、結論を導いているだけだ。事業仕分けもそれに近い。となれば、仕分けの過程が公開されてとしても、それは表向きであって、実際は密室で決まっていたということになる。
決して事業仕分けという行為を否定するつもりはない。これは必要であると思っている。しかし、何かを評価、判断することは非常に難しいことであり、はじめから必殺などという、結論ありきでスタートすることは間違いだと思う。そして、その出来レースの過程をショーのように見せることに、偽善を感じるのだ。
99%の人の目には無駄に見えても、それを必要と感じる人が1%いる場合がある。たった1%なんかは切り捨てろ、というのは、横暴な論理だ。99%の目には、大事な何かが見えていない場合もある。今すぐ結果が出なくとも、または永遠に結果は出せなくても、それをおこなわなければならないものもある。これは“無駄遣い=悪”という視点からは、理解できない事かもしれない。
もちろん、国家の赤字財政を是正しなければならない。だから無駄を排除しようというのだろうが、歳出の削減だけでどうにかなるレベルでは無い。それでも削減は必要であることは言うまでも無い。しかし、無駄に見えるものにも、様々な意味と価値がある場合も少ないない。
今回、事業仕分けの遡上に載った対象は、ひとつの視点から、無駄っぽく見えるものをかき集めてきたと思われる。その結果、科学技術振興事業、産学官連携事業、芸術振興事業等が、次々と廃止や縮減を突きつけられた。これらは効果の見え難い事業だ。しかし、明確に目に見える結果を出せるものしか認めないとしたら、それは恐ろしいことだ。価値観の違いを認めないのは、全体主義国家のやることだからだ。
一定のルールの下、価値観の異なる者の存在を双方が認め合い、折り合いを付けていくこと、社会とはそういうものであるはずだ。これを放棄して、数の多いもの、声のデカイもの、力を持つものが、意見の異なるものを恫喝し、排除、圧倒していく。それを表向き、民主的に見えるプロセスでおこなっていくとしたら、それに騙される人は多いだろう。
私達は、銃、射撃を愛好している。日本では、非常に肩身が狭い。大半の日本人は、銃は社会に不要なものだと思っているだろうし、射撃スポーツを楽しもうとも思っていない。“こんなものいらない”的な価値観で見れば、銃なんか全面禁止にしてしまえば良い、という対象だろう。その視点から、銃、射撃を“仕分け”したなら、禁止、という結論に結びつく。
しかし、世界の民主主義国家で、一般市民の銃を全面禁止にしている国は無い。国民が銃を全く持っていない国は、独裁国家か、全体主義国家だけだ。
必要か、必要でないか。好きか、嫌いか。安全か、危険か。画一的な視点からは、民主主義国家の国民が、射撃を楽しむことが認められている理由は見えてこないかもしれない。
日本は、世界でも有数の銃刀法が厳しい国だ。しかし、それでも複雑な手続きを踏めば、善良な市民であれば射撃を楽しむことができる。日本も、とりあえず民主主義国家の一員としての体制を備えている。
2009年12月4日、改正銃刀法が施行された。これにより、銃所持更新に際して、射撃技能講習修了証明書や、精神保健指定医の診断書が必要になった。人権意識を持った国家なら、善良な市民に精神保健指定医の診断書を求めるという事に擬議を感じるはずだが、そのような声は聞こえてこない。幸い、ひところ提起された、非常識かつ非現実的な(非民主主義国家的な)改正はおこなわれなかった。
日本の銃愛好者は少数派だ。少数派どころか、全国民の0.1%程度しかいない。これは価値観の異なる者の存在を認めない社会ができれば、たちまち捻り潰されてしまう数だ。
もし、日本が銃、射撃を全面禁止にする日が来るとしたら、それは日本を合理主義が支配したときだろう。そんな日は絶対に来ない、とは言い切ることはできない。悲しいことだが。
政治が、選挙目当てのパフォーマンスを重視し、ポピュリズムに走っている今、銃を禁止すれば国民に受けるというきっかけがあれば、何だってやってしまうだろう。なにしろ直接被害を蒙る国民は0.1%しかいないのだから。
Arms Magazine 2010年1月号 Johnson Rifle M1941 Nov.27, 2009
私が幼稚園児だった時、その幼稚園には、制服がありました。制服といっても、実際は緑のスモックです。そのスモックに帽子とベージュのショルダーバッグが制式採用アイテム。園児は、それを着て幼稚園に通ったのです。それは別に珍しくない事ではありますが、2年間の幼稚園生活の途中、たぶん2年目の夏頃、私はその制式ショルダーバッグを壊してしまいました。何か無茶をしたのかどうかは、全く覚えておりませんが、とにかく制式バッグが使えなくなってしまったのです。
あと数ヶ月しか、幼稚園生活はないのに、その制式バッグを新たに買うのは無駄と思った私の母は、幼稚園に了解を取り付けて、その辺りで売っている同じぐらいのサイズのショルダーバッグを買うことにしました。お店で母から、どれが欲しいかと聞かれた私は、“ポパイがデフォルメした飛行機に乗ってブルータスと空中戦を演じているイラスト入り”のライトブルーのショルダーバッグを選びました。そして翌日から、これを肩からたすき掛けして、幼稚園に通ったのです。みんな地味なベージュなのに、私だけpopなライトブルーのバッグ。イヤでも目立ちます。
「あっ、そんなの持ってきちゃ、イケナイんだゾ〜」という周りのうるさいガキどもに、私は「これは先生から正式に許可を取っているんだゾ〜」(正式に許可だなんて、難しい言葉は使わなかったでしょうが)という主旨のことを言い続けて、残りの幼稚園生活を過ごしました。
周りと違う格好をしたり、違うものを持つことを嫌がる人も少なくないでしょうが、私はこの“周りとは、ちょっと違う”ということが、とっても気に入りました。
“三つ子の魂百まで”、今でもその気持ちは変わりません。ちょっと人とは違うものが大好き!
そんな気分で選んだのが、今回の“無可動実銃で見る20世紀の小火器11 Johnson Rifle M1941”です。
今ではちょっと考えられない、ショートリコイルのセミオートマチックライフルです。民生品ならともかく、バヨネットを付けることが一般的であった歩兵用ライフルを、ショートリコイルで作っちゃおう、というあたり、これを開発したMelvin Maynard Johnson Jr.さん、この人も結構、普通の感覚ではありません。
ロータリーマガジンをグルリと巻いて、メタボなレシーバーにはなっていますが、見た目の派手なメタルハンドガードや、ボルトを解放せずに弾薬の補給ができるローディングポート等、なかなか魅力的です。
このちょっぴり?メタボなジョンソンライフルを、M1ガーランド制式採用後も、アメリカ陸軍と海兵隊はしつこくテストし続けました。
今の視点でみると、M1ガーランドのほうが、断然優っている、ことは一瞬で判るのですが、セミオートマチックミリタリーライフルがまだ、普及していなかった1930年代、こういう“曲がった銃”が大真面目に、軍に売り込まれたわけです。
ひとりだけ、ポパイのバッグを持って幼稚園に通った私は、こういう横道にそれた銃に魅力を感じます。今回は、このジョンソンライフルの誕生から、その終わりまでを解説しております。
Arms Magazine 2010年1月号は、11月27日発売です。
FN Five-seveN USG Nov.18, 2009
ある意味、仕方が無い事だが、銃の事が一般に報道される場合、その大半は事件、事故である。明るい話題ということは、ほとんど無い。
FN Five-seveNについて書こうかと思っていた矢先に飛び込んできたのは、11月5日テキサス州フォートフッド(Fort Hood)陸軍基地で起こった乱射事件だ。中東系の精神科軍医ニダル・マリキ・ハッサン少佐(Maj. Nidal Malik Hasan)が戦地派遣前の予防接種の為に整列していた兵士300名に向けて、"Allahu Akbar", (アラーは偉大なり、英語で言えば "God is greatest")と叫び、銃を乱射、13名が死亡、38名を負傷させた。
この時、使用されたのが、FN Herstal Five-seveNであり、S&W 357Magnumリボルバーだ。Five-seveNは、ハッサンが8月に合法的に購入した私物である。これに関する海外の報道の中には、この銃のことを“Cop Killer”(メディアが好きな表現だ)として紹介しているものもある。
20発のマガジン容量が犠牲者数をより大きなものにしたかどうかは判らないが、それも否定はできない。この事件は単に銃の問題だけではなく、イラク、アフガニスタンでの対テロ戦争を継続するアメリカと、宗教に関わる問題が複雑に絡みあっており、その根は非常に深い。
そんな中、Five-seveNについて能天気な感想を書くのは適切では無いのかもしれないが、事件とは全く別の話題として受け取って頂きたい。

FN Five-seveNの存在を知ったのは1990年代中頃である。PDWとして開発されたFN P90と同じ5.7mm×57弾を使用するピストルがFNハースタルで開発された。正確には同じでは無い。5.7mm×28SS90は43.2mmもの全長があり、これではピストルにするには長すぎるので、P90用弾薬は全長を3m短縮、5.7mm×28SS190へ切り替えを図っての登場である。
“PDW、あるいはサブマシンガンで武装したなら、同じ弾を使うピストルを使用しなくっちゃ!”、という発想は、すでに時代遅れではないかと思う。メインウエポンが.223のM4A1であるとき、バックアップは9mmであったり、.45ACPであったりするのはごく普通だ。
P90は本来、後方支援部隊の武装として開発された。通常のピストル弾を使用するSMGやピストルでは、ボディアーマーで武装した敵への効果が期待できない。ならばということで、貫通力を高めた特殊弾を使用する小型火器を目指したが、NATO諸国では部分的な採用しか勝ち取れなかった。
そのため、FNはマーケット戦略を転換、特殊部隊用の装備として売り込みを図った。ならば、P90にはピストルもセットでという発想だが、既に書いたようにM4A1を装備した場合、ピストルは別弾薬となるのが普通である。それは.223Remを使用できるピストルはあり得ないから仕方が無いということなのかもしれないが、弾薬の補給が前線維持の生命線であった時代とは事情が異なる。
いすれにしても市場で成功を収めているとは言いがたいP90に対して、それとペアを組む形で開発されたFive-seveNもパッとしない。なんといっても、珍妙なトリガーガードが個人的に受け付けなかった。ピーナッツトリガーガードという表現も目にするが、私の印象は、雪ダルマ型トリガーガードだ。雪だるまが転んだような格好のトリガーガードに対し、「まったく、FNのデザイナーは、どういうセンスなんだろう?」と思った。
FNはかつてのM1935ハイパワー以降、ピストルで全く成功していない。その後、市場に送り出されたFNのピストルは全部がコケまくりである(と私は思う)。BDAも、Forty Nineも、Fast Actionも、P-9、P-40, P-45もだ。
Five-seveNは、ボディアーマー貫通を目的としたその弾の特性から、一般市販は無いということで、海外に行っても一生撃つ機会は無いだろうと思っていた。そしたら、なんと弾の特性を変え、貫通力を下げたもの(SS192)が、いつの間にかアメリカで市販されるようになっていた。名前をFive-seveN USG(United States Government)という。アメリカ政府が採用したような名前を勝手に付けてよいのだろうか?(我が国の「宮内庁御用達」という言葉も、メーカーや店が勝手につけているだけらしいので、それに似たようなもの?)
問題の雪だるまトリガーガートも、自らカッコワル〜、と思ったのか、真っ当なものに切り替わっている。私的には、小口径高速弾って好きである。ひそかに“45ACPより、7.62mmマウザーの方が好き”、“弾はネックダウンの方がカッコいい”と思っている。だから5.7mm×28は妙に気になる存在なのだ。以前は頻繁にアメリカに行った時期があったが、最近、すっかりご無沙汰なので、Five-seveNはまだ撃ったことは無いのだが、機会があれば一番撃ってみたい銃だ。
悲しいことに、5.7mm×28弾を使用するピストルは、どこも他のメーカーは追従してこない。長い弾なので、既存の銃を5.7mm化することは無理であることも影響しているのだろうが、基本的にブローバックで対応できることは大きな魅了だ。ショートリコイルは、ブラゥニングのティルトバレル方式が結局、一番効率的であると結論がでた関係からか、最近のピストルは、一部を除いてどれも似たようなものになってしまい、面白みが無い。バレルを固定すると、違ったデザインが生まれてくる。P9S, P7M8, Vz52、Steyr GB、考えてみれば、私が密かに?好きな銃はみんな、バレル固定だ(Five-seveNは微妙に動くようだが)。銃身を動かしちゃダメよ、ホントは。
このFN Five seven USG, 妙に惹かれるものがある。格好が良いとはいえないけど、気になるのだ。そんなわけで、マルシンとマルイのFive-seveNを持っている。持っているだけで、ガスを入れたことは無い。その形が気になるので、いわばオブジェである。マガジンを抜くとデザートイーグル並にデカいマガジンで、5.7mm×28の長さを実感する。

しかし、このセフティは一体なんなのだろうか?トリガーの上に位置し、フレーム側面に左右にある。確かにトリガーを引く指で操作可能だ。ホルスターから抜いたら、このレバーを指先で押し下げれば良い。慣れれば簡単にできる・・・。でも、やっぱりあり得ない。初期のFive SeveNは、DAOでこのマニュアルセフティは無い。USGはシングルアクション化されて(SAO)、マニュアルセフティが付いた。ここはやっぱり変則ダブルアクション、ショート・リセット・トリガーにして、マニュアルセフティは排除すべきではなかっただろうか?あるいは、XDのようにグリップセフティ化、それともM1911のような位置にマニュアルセフティを設けるかだ。グリップが太くて、M1911のような理想的な位置にマニュアルセフティを設けられなかったのかもしれないが、ここは一考の余地ありだ。第一、このマニュアルセフティは、単にトリガーを固定しているだけだろう。そんなセフティはあまり意味がない。
ともあれ、Five-seveNは気になる銃である。奇妙な格好ではあるけど、不思議と魅力を感じるのだ。
Arms Magazine 2009年12月号 Yugoslav M49/57 & M56 Oct.27, 2009
前回、基本方針から外れたメジャーなVz61 Skorpionをやった “無可動実銃に見る20世紀の小火器” は、今回、本来の路線に戻って、ほとんど知られていないユーゴスラビアのサブマシンガン M49/57とM56を紹介しています。
ホントはソ連のPPSh1941とこのM49/57を対比させたかったのですが、あいにくPPSh1941が無く、やむなくM49/57だけとなりました。これだけじゃ寂しいので、ついでにM56を登場させています。
これらに銃を製造したのが、現在、セルビアにあるツァスタバです。第二次大戦後、ティトーのカリスマ性で、6つの共和国、2つの自治州が再びひとつの国家を形成、その造兵廠となったのが、ツァスタバです。
10年前の1999年、コソボ紛争で、NATOがユーゴスラビアを空爆(Operation Allied Force),その際、このツァスタバ・アームズも空爆の対象となりました。そんなツァスタバですが、空爆からわずか数年後、アメリカのレミントンと提携、現在のRemington M700は、このツァスタバで製造されています。
PPSh1941をベースにユーゴスラビア独自の修正を加えたのがM49ですが、それから7年後にMP-40をベースに製造を開始したのがM56です。既存のSMGをベースにしたといっても、独自の改良を加えていく過程において、同じメーカーの銃であれば、どこか共通の匂いがしてくるものです。しかし、この2挺には、全く同じ匂いがありません。だとすると、ツァスタバの中で、全く別の開発チームはこれらの銃を開発したのだと思われます。同じ7.62mm×25でありながら、マガジンの互換性すら無いというところを見ても、それが伺えます。
この2挺は、いずれもコピー製品であり、オリジナリティには欠ける製品ではありますが、ユーゴスラビアとしての改良を施しているところに大きな意味があります。これらの銃のデザイナは、後世に名を遺すことはできませんでしたが、オリジナルのPPSh41やMP-40に手を加えるにあたり、それぞれの思いをそこに込めたはずです。このような過去の銃を手にすると、その“思い”がどんなものであったのか。少し感じ取れるような気がします。
アームズマガジン2009年11月号は10月27日発売です。
Fun Shooting Vol.10 Surgeon Rifle & Hunting Air Rifles Oct.10, 2009

“Fun Shooting”も遂に10冊目となりました。この“Vol.10”で、私はSurgeon Rifleの記事を担当しました。9月後半、取材と記事作成をおこない、26日に編集部へmailで入稿した後、小川編集長から聞いた言葉が、「今月のGun誌でTurkさんが、サージャン・ライフルの気合のこもった記事をやってますねぇ」
私としちゃ、ちょっとヤダァってシチュエーションです。同じネタをアメリカのTurkさんと張り合うつもりはありません(張り合いたくても、とても無理だし・・・)。
Turkさんも2008年6月号でSurgeonをやったばっかりじゃないですか。なんでまたSurgeonを・・・
思えば原稿書きに夢中で、Gun誌の発売日も忘れていました。この後、もう1本、FX Airgunsの記事を書かなくてはなりません。締め切りも迫っていましたから、Turkさんに記事を読んだのは、10月になってからでした。
制約だらけの日本で銃のレポートをつくるのは、けっこう難しいです。でもそれをexcuseにするつもりはありません。その日本で(私に)できる限りのレポートを作ろう思っています。というわけで、今回は日本初のSurgeon 1581XL .338 Lapuaのレポートです。
それと併せて、FX AirgunsとAir Armsのハンティング・エアライフルをレポートしました。私は基本的に装薬銃が専門で、エアは、7年前にエアピストルを手放して以来、縁がありませんでした。しかし、エアライフルも進歩していますし、装薬銃とはまた違った魅力があります。
プラス、ちょっとだけ朝霞射撃場のことをコラムとして書きました。2016年東京オリンピックが実現していたら、再びこの朝霞がオリンピック競技会場になる可能性が高い、ということで朝霞のことを書こうと思ったのですが、結果はご存知の通りです。東京都がIOCに提出していた企画書では、この朝霞射撃場を改修するのではなく、同じ朝霞駐屯地内に仮設射撃場を作るというものでした。ですからもし東京オリンピックが決まったとしても、今の朽ち果てそうな朝霞射撃場が、最新設備の射撃場になるというわけではありません。でも、決まってしまえば、改修に切り替える可能性だってあったでしょう。そんな期待をしていたシューターも少なくないはずです。
Fun Shooting Vol.10は、10月22日発売です。

Benelli ARGO Technogel Tall Comb & Rod Guide Oct.18, 2009
私がBenelli ARGOライフルを買ったことは、Fun Shootingにも、Arms Magazineにも書きました。これを選んだ際、ARGO以外に選択肢として候補に挙げた銃は、Ruger Ranch Rifle 6.8mmSPCです。
でも最終的にARGOを選んだのは、2つの魅力的な部分があったからです。
ひとつは、チークピースが交換可能であるということです。
ライフルである以上、スコープを付けたい、と考えました。でも普通のライフルにスコープを載せると、サイトラインが上に上がってしまって、頬付けが甘くなります。それに対応するため、ストックに付けるサドルのような後付けパッドなどが市販されていますが、いかにも“とって付けた”ようなアレが、私はイヤなのです。
スコープに対応したセミオートライフル用ストックがあっても良いはずなのに、実際には、ほとんどありません。ボルトアクションライフルには、チークパッド可動式ストックがありますけどね。

左がStandardで、右がTall かなり高さが違う
でもARGOには、Standard, Medium, Tallと三種類のTechnogel Combが純正であります。必要に応じて交換可能。貼り付けちゃったりするような無粋なことはしません。これがあるから、ARGOを選んだといっても過言ではないのです。
一番背の高いTall combを注文していたのですが、数ヶ月掛かって8月の終わりに届きました。ホントは、Fun Shooting Vol.9の記事に間に合わせたかったのですが、間に合いませんでした。
着けてみると、流れるようなARGOのラインをちょっとぶち壊しているような気がしないでもありませんが、銃を構えてみれば、しっかりチークに密着、とっても当たりそうな気がします。

後ろから見ると、かなり右側に寄ったデザイン。
もうひとつのARGOの魅力は、レシーバー後方、チャンバー側からクリーニングロッドを通せることです。とにかく私はマズルからクリーニングロッドを差込むのは、イヤなのです。しかし、せっかくチャンバー側からクリーニングロッドが入るのに、それに対応したロッドガイドが無いという、困った現実があります。
とりあえずは、ボルトアクション用のロッドガイドに、レシーバー内径に合わせるため、厚さ約2mmのビニールシートを巻いて、使いました。このロッドガイドというものは、バレル内を往復するクリーニングロッドが真っ直ぐに入って、真っ直ぐに出てくるようにする、すなわちクリーニングロッドやブラシがクラウンを傷付けることを防ぐ為のガイドです。ビニールシートを巻いたもので、取りあえず事は足りたのですが、やはりもうちょっと見栄えの良いものはないかと探したところ、あったのはAR-10, Knight’s SR-25用のDewey製のロッドガイドでした。
しかし、これはARGOにはやや太いという問題がありました。そこで、ガイドの太くなってレシーバー内にピッタリ納まる部分の外形を約2mm旋盤で削りました。その結果、あたかも純正品のようなロッドガイドの出来上がり。

黒いのが、Dewey製AR‐10, Knight's SR-25用アダプター、白い短いものは、H&R Single Shot Rifle用
ARGOで残念に思うことが2つあります。1つ目は、バイポッドが装着できないことです。バイポッドを装着するためのスリングスイベルスタッドをねじ込むこともできません(すくなくともシンセティックのフォアエンドの場合は)。
あとひとつは、社外アクセサリーがほとんど存在しない事ですかね。まあ、Remington M700や、AR15のように、アフターマーケットパーツが豊富にある銃のほうが珍しいのですけどね。
Arms Magazine 2009年11月号 Vz.61 Skorpion Sep.26, 2009
“無可動実銃に見る20世紀の小火器”を書くに当たって定めた私なりの基準は、
1.日本でも実銃が合法的に所持できる、もしくはできるかもしれないモデルは扱わない
2.他誌を含めて、実射レポートが載りそうな現役のモデルは扱わない
3.誰でも知っている超メジャーなモデルは扱わない
というものです。だって、そうじゃないと、無可動銃で紹介する意味、必然性が無くなってしまうではないですか。
・・・で、今回はVz61 Skorpionです。現役バリバリではないものの、依然として生産継続中、まだまだ実射レポートがありそうなミニSMG、オマケにエアガンにもモデルガンにもなっている有名な銃です。第9回目にして早くも自分で定めた基準が崩れてしまいました。私は新しい外務大臣のような”原理主義者?”ではありませんので、面倒な決め事はさっさと破って、気分スッキリ、これで今後扱う銃の選択肢が増えてラクチンです。
まあ、こうなったのにはワケがあります。Wz63をやろうとしたとき、これ1挺じゃちょっと寂しいかも、という意見が編集部からあったので、じゃあ、似たようなコンパクトSMGを借りてきてよ、ということで、出てきたのがVz61なのです。個人的にはJatimatic(ヤティマチック)あたりを対比させたかったのですけどね。Jatimaticは在庫なしなので、どうにもなりませんでした(Jatimaticもメジャーだよ、という意見もありますが)。
しかしSkorpionとWz63は、テロリスト御用達という共通点はあるものの、かなり性格の異なる銃ですので、結果的に別々に単品で扱うことになりました。というわけで、本来は扱うつもりがなかったVz61を取り上げることになったわけです。
Vz61はチェスカー・ゾブロヨフカの開発した銃です。しかしだれもCZ61とか、CZ Vz61とは呼びません。本体にも、CZマークは無いです。まあ共産主義時代のチェコスロバキアで開発された銃ですから、いろいろな謎があります。そもそもチャスカー・ゾブロヨフカというメーカーもいろいろ謎がありますし、チェコのメーカーはどこも複雑にからみあっています。
ついでに言えば、Vz61スコーピオンは、Skorpionであって、Scorpionではありません。東京マルイはSCORPION Vz.61として電動ガンを売っていますけどね(英語表記をした、といえば間違いではありませんが)。
今回はそんなVz.61 Skorpionについて解説させて頂きました。
アームズマガジン2009年11月号は9月26日発売です。
9月19日、秋葉原中央通り Sep.21, 2009
9月19日、秋葉原の中央通りを車で通過中、信号待ちしていたら、右手にこの看板が見えたので、思わず撮影。民主党政権がスタートして4日目、「このデカイ看板はいつまでこのままなのだろうか」
“ちょい悪オヤジ オレ達の太郎!”(ちょい悪オヤジ、って言葉も、過去のものだろう)
政治的なことを、ここに書くつもりはない。ただ、麻生前総理も、違う状況で総理に就任していたら、もっと違う評価を得られたのだろうと思う。就任直前にリーマン・ブラザースが破綻、世界同時不況の波は、総理就任後の日本に襲い掛かり、解散より経済対策を優先、結果として衆議院解散のタイミングを逸した。対する民主党は政権交代を目指して政局を優先、様々な形で政府自民党を揺さぶった。
結果として、8月30日の衆議院選挙で自民党の歴史的大敗、政権交代に至ったわけだが、358日の在任期間中、本来の麻生太郎らしさは、あまり感じられなかった。そういう意味で、もっと違う状況下での麻生総理を見てみたかったような気がする。
ちなみにこの看板の左側、上から2番目のイラストは、ショットガンを持った麻生前総理である。モントリオールオリンピックのクレー射撃代表選手であった麻生氏は、現在も現役のシューターであるはず。
総理大臣在任期間中、彼は射撃を楽しむことはあったのだろうか。新聞には、よく”首相の1日”という形で、前日の行動が書かれている。もしクレー射撃に行ったなら、ニュースにもなっていただろうから、おそらく在任期間中は1度も射撃を楽しむことは無かっただろう。警備上の理由から、行きたくても行けなかったということも考えられる。射撃場を貸切にでもすればともかく、周り中のシューターが銃を持った状況での警備は、非常に難しい。
永田町の総理大臣公邸には、おそらくガンロッカーは設置されず、渋谷区神山町の自宅に置かれたままであったのだろう。そもそも麻生氏の銃は何なのだろうか。
内閣を総辞職して、総裁も退任した麻生氏、今となっては、さほど騒がれずに射撃に行くこともできるだろう。どんな銃を使っているのか、見てみたい。London Gunや、Perazziに混ざって、SPAS12などがあったりしたら、面白いのだが・・・まさかね。
秋葉原のこの看板を見て、ふとそんなことを思った。
間違って買ったGun Digest Sep.5, 2009
Krause Publicationsが毎年発行するGun Digestは、その年のアメリカ銃器市場のトレンドを知るための資料として価値があります。アメリカ市場で売られている銃のすべてが載っているわけではありませんが、主だったものが、そのList Priceを示して掲載されています。
あの時代、あの銃はこんな値段だったのね、とか、この時代はこんな銃があったのか、といったことが判ります。同種の本はShooter’s Bibleとか、Guns illustratedとかもあり、同様に資料性が高いです。
毎年買っているわけではありませんが、今年の春ごろ、ワケあって最新のGun Digestが必要になりました。8月になれば、2010年版が出ることが判っていましたが、待っていられないので、アメリカに2009年版を発注したのです。ところが・・・・、届いたのは2008年版でした。
「なんだよぉ、間違えているじゃん!(プンプン!)」って思ったものの、良く調べてみたら、間違えたのは私でした。2009年版のつもりで2008年版を注文しちゃったんですね(ドジ・・・)。
2008年版は既に持っています。というわけで、未開封のまま(薄いビニールでパックされています。「立ち読み お断り」ってわけでしょうか?)数ヶ月放置状態でした。
20年ぐらいこのまま持っていれば、プレミアが付くかしら、とも思うわけですが、邪魔でもありますから、これをお安くお譲りしようと思います。
US $22.99なのですが、¥1,000-でどうでしょう?
と、思ったのですが、ここはやっぱりタダですね。ご希望される方、1名様に差し上げます。
但し、送料がEXPACK500で¥500載ってしまいますから¥500-だけは頂きます(566ページの本ですので、本体1.5kgを越えています。定型外郵便で送ると¥850-になってしまうので、EXPACK500が一番安いでしょう)。
Amazonで2008年版は、¥3,182-で売られています。
ご希望がございましたら、Mailをください。Shooting Tips Web ShopのMailアドレスでお願いします。
ご希望される方がいらっしゃるかどうかは判りませんが、1冊しかないので、先着1名様限りです。
¥500-ならお安いとは思うのですが・・・
ちなみに、その後、2009年版をすぐに発注し直しました。でももう2010年版が出ていますねぇ・・・
Gun Digest 2008 62th Edition \0- 送料のみ¥500- 1品限り
ご希望を頂きましたので、お譲りさせて頂く方が決まりました。

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